鬼画島 / 寺田克也

子供のころに出会った昔話では、鬼はたいてい悪者と決まっていた。だが、ちょっと待ってほしい。人に人権があるように、鬼にも鬼権があるはずだ。多様性重視のこの時代、いつまでもあんなガキと動物に、やすやすと殺されていていいわけがない。正義のありかはどこにある? そもそも鬼って何だ⁉ 寺田克也が絵とエッセイでくりひろげるシュールな冒険譚。描かれるのは福音書か、それとも黙示録か?

「鬼変身!」

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 こども時代のラクガキを見ると、怪獣みたいなものより怪人のようなものをよく描いている。等身大のサイズの特撮物が好きだったのだ。ウルトラマンより仮面ライダーだったのです。
 こどもながらにリアル指向が強く、人間サイズの怪人ならじぶんの住んでいる社会にもその身を紛れ込ませて隠れる確率があがりそうな分、存在感を強く感じていたのです。
 あと怪獣のような巨大生物の背中にファスナーがついてると疑問が沸くけど人間サイズの怪人の背中にそれが付いててもなんとか無理矢理「これはそういうデザインである」と自分を信じさせる事も可能だからだ。こどもは現実と妄想の境目で右往左往するのである。
 そんなこどものオレも大人になり、特撮の因果が我が身に報いテレビゲームでモンスターのキャラクターデザインなどで生計の道を得たりして、あまつさえ仮面ライダーシリーズで怪人デザインを任されたりするという人生の不思議。怪人好きでよかった。
 
 「あやしいひと(形)」と漢字で書いて「怪人」なのだから、特撮物目線で見れば鬼とて怪人だ。そんなわけで今回は特撮ヒーロー物に出てくる雰囲気でデザインされた鬼をご覧に入れようかと思う。これです。

タイトル「超鬼戦鬼!オニンガーZ」
 かつて鬼退治で名を馳せた渡辺の綱の子孫、フォトグラファーの渡部綱三郎は先祖の殺した鬼の呪いにより左腕が鬼化してしまう。左腕は自らをオニーと名乗り、綱三郎が桃太郎の子孫である13人のヒーロー「モモタローズ」を退治するまで取り憑いて最後には綱三郎を鬼そのものとして乗っ取ってやると言うのだった。悩んだ果てに彼はインドで修行し自分をあえて鬼化することでオニーの能力を利用しながら超人的な能力を発揮できる「オニンガーZ」になる。そして日本に戻ってきた綱三郎の生き残る為の戦いが始まった!というどっかで聞いたような設定で主人公をつとめる変身後のキャラクターだ。デザインコンセプトとしては

1,鬼は虎のふんどしを締めているので、もう虎そのものが下半身に生息している。しかも3頭。
2,オニーの力を外部に置くことで利用する為、変身後は新しい腕が生え、3本腕の怪人ヒーローとなる。
3,この絵は冷静な青鬼モードだが、怒りの鬼ゲージがマックスに達したとき赤鬼モードに2段変身する。
4,決め技は「俺様は鬼優しくねえぞ!」と叫んでからのダークマター製金棒での「暗黒超鬼クラッシュ」。
5,大好物は「桃」

 果たして綱三郎はモモタローズを倒して人間の身体を取り戻せるのか!?

 じぶんでもなにを書いてるのか、もうよくわからなくなってきているがオニンガーZの活躍をお楽しみに!

 

 

 

 

 

 

*本連載は、初回と最新2回分のみ閲覧できます。